🕵️ Archaeologist: アーキオロジスト
ウェブサイトの本番環境と開発環境や、新旧のページの比較するためのツールです。
- Puppeteerを実行してページのスクリーンショットを撮影します
- スクリーンショットはデスクトップとモバイルの2つのサイズでそれぞれ撮影します
- スクリーンショットは画像差分(ビジュアルリグレッション)を検出・出力します
- HTMLの差分も検出します
npx @d-zero/archaeologist -f <filepath> [--limit <number>] [--debug]
URLリストを持つファイルを指定して実行します。
-
-f, --file <filepath>
: URLリストを持つファイルのパス(必須) -
--limit <number>
: 並列実行数の上限(デフォルト: 10) -
--debug
: デバッグモード(デフォルト: false)
ファイルの先頭には比較対象のホストを指定します。Frontmatter形式でcomparisonHost
に指定します。
---
comparisonHost: https://stage.example.com
---
https://example.com
https://example.com/a
https://example.com/b
https://example.com/c
https://example.com/xyz/001
上記のサンプルファイルの場合、以下のURLが比較されます。
比較元 | 比較対象 |
---|---|
https://example.com |
https://stage.example.com |
https://example.com/a |
https://stage.example.com/a |
https://example.com/b |
https://stage.example.com/b |
https://example.com/c |
https://stage.example.com/c |
https://example.com/xyz/001 |
https://stage.example.com/xyz/001 |
実行した結果は.archaeologist
ディレクトリに保存されます。
Frontmatterのhooks
に配列としてスクリプトファイルのパスを渡すと、ページを開いた後(厳密にはPuppetterのwaitUntil: 'networkidle0'
のタイミング直後)にそれらのスクリプトを実行します。スクリプトは配列の順番通りに逐次実行されます。
---
comparisonHost: https://stage.example.com
hooks:
- ./hook1.cjs
- ./hook2.mjs
---
https://example.com
https://example.com/a
︙
フックスクリプトは、以下のようにエクスポートされた関数を持つモジュールとして定義します。
/**
* @type {import('@d-zero/archaeologist').PageHook}
*/
export default async function (page, { name, width, resolution, log }) {
// 非同期処理可能
// page: PuppeteerのPageオブジェクト
// name: サイズ名('desktop' | 'mobile')
// width: ウィンドウ幅
// resolution: 解像度
// log: ロガー
// ログイン処理の例
log('login');
await page.type('#username', 'user');
await page.type('#password', 'pass');
await page.click('button[type="submit"]');
await page.waitForNavigation();
log('login done');
}
例のように、ページにログインする処理をフックスクリプトに記述することで、ユーザー認証が必要なページのスクリーンショットを撮影することができます。
Basic認証が必要なページの場合はURLにユーザー名とパスワードを含めます。
例: https://user:pass@example.com